社会貢献ができる
保育業界において保育士不足が深刻化していますが、これは単に人手不足ということで片付けられる問題ではありません。
そもそもなぜ保育士という仕事が国家資格として取り扱われているかというと、子供の世話をするという仕事が専門的な知識を必要とする大切な仕事であるからです。
他に国家資格として扱われている仕事としては、法律や医療などの排他的に業務をしないと社会生活に大きな影響が出てしまう仕事です。
保育士の仕事は大人が直接関わることがないので軽視されがちですが、実際には専門的な知識がない人に預けてしまうとどんな危険が子供に及んでしまうかわかりません。
また幼少期というのはその人にとっての将来の人格形成に非常に重要な意味を持ちますので、その大切な時期をどのように過ごすかという非常に重要な任務を担うことになるのです。
保育士として勤務をする人たちは、そうした社会的に大きな意義を持つ仕事をしています。
子供たちを健全に成長させていくための仕事というのは、ひいては国や社会を良くしていくための活動に直結していきますので、社会貢献の度合いはかなり高いと言えるでしょう。
成長の助けになる
保育士として勤務をしている人は、現在全国に40万人以上います。
しかしそれは保育士の資格を取得している人全体から見ると非常に低い割合にとどまっているのが現状です。
上記で説明したように保育士の仕事は大変に社会性が高く、重要な福祉の担い手です。
しかしながら給与や勤務時間などの待遇面において、長く続けることができないという問題があります。
保育士の仕事場は保育所だけでなく、乳児院や母子生活支援施設など子供の世話が必要な場所全般に及ぶものです。
待遇面での問題から、保育所ではなくそうした別の職場を探すという保育士も増えてきています。
いずれにしてもそこでの保育士の役割は、できるだけそれぞれの子供の心に寄り添い、成長をしていくことを助けるということです。
保育士としての仕事では、子供たちと一緒に遊びながら成長を手助けしていくということが目的になります。
従来までは保育士の仕事は、預かった子供に対し、病気やケガにならないように環境づくりをしたり、衛生環境のよい場所で生活できるようにしていくということでした。
それが時代が変わりニーズが変化をしたことにより、保育士も幼稚園教諭のように遊びを通して成長を促すための教育の一部を担うようになってきています。
今後はさらに子供の心に踏み込んだ、心理面を考えた対応が必要になってくるでしょう。
難しい時代ですが、それだけにより深く子供の成長に対しての責任を多く担うようになっていくということです。
子供の成長を通して自分自身の成長も感じられるというのが保育士の醍醐味です。