子どもが好き

保育士人材が不足しているということもあり、都市部を中心に全国の保育所では優秀な保育士を多く求めています。

ここでいう「優秀な保育士」とは、例えば児童教育理論に精通している人やピアノがうまい人、勤務歴が長い人などを思い浮かべるのではないでしょうか。

しかし実際の保育士の職場においては技能や一定以上の勤務年数というのはあまり重要ではありません。

それよりもむしろ重視されているのは人柄です。
いくら勤務経験があったり学歴が高かったりしても、子供を単なる仕事の道具としか思っていなかったり、園の利益を最優先に考えている人というのは、正直保育所の雰囲気を悪くするだけの存在になってしまいます。

経験はもちろんあるに越したことはありませんが、5年以上の経験があれば一通りのことができるようになっていますので、そこにどれだけ熱意を持って仕事をしているかということが問題になってきます。

子供というのは正直ですので、大人がどんなふうに考えて仕事をしているかということを敏感に察知します。

冷たい保育士さんに世話をされることは、子供にとっての自尊心を損ねることにもなってしまいますので、長く勤務をしてほしい保育所にとっては望まれない存在となってしまいます。

人と関わるのが好き

もう一つ、保育士の適性として非常に重要になってくるのが「人と関わることが好き」であるかどうかです。

保育士として仕事をしていく時には、どうしても沢山の人と関わるきっかけが出てきます。

毎日数十人の子供と接していくことはもとより、その保護者と毎日きちんと対話をしていくこともまた業務の一つです。

保護者ときちんと話ができないと、子供のために情報を共有することができなくなりますので、それがもとで大きなトラブルが起こってきます。

保育士としての関わり方は決して難しいものではなく「きちんと挨拶をする」「必要な連絡を行う」といったことが基本です。

また、子供ははっきり自分の気持ちを表現することができませんので、そうしたときにそれぞれの子供の様子を見て体調や心理に問題がないかということを判断していく能力が求められます。

何か問題になりそうな根を発見したら、自分から「どうかした?」と話かけていく姿勢が保育士として重要な適性なのです。

人付き合いをうまくやっていくためには、基本的なマナーが身についていなければいけません。

意外に重要になってくるのが箸の持ち方や食事の作法、鉛筆の持ち方といった部分での身だしなみです。

基本的なマナーが備わっていることが自分への自信になってきますので、保育士として仕事を長く続けていきたいならば、そうした子供たちの見本になれる行儀は身につけておきましょう。