子どもと触れあえる

子供というのは、そこにいるだけで楽しい気持ちになるものです。

街中を歩いていたり、公園を散策しているときにも子供の手を引く親の姿を多く見かけますが、そうしたときにふと子供と目が合うとついこちらもにっこりと微笑みたくなります。

保育士の仕事においては大変な事務作業も多いですが、それでもやはり最も優先すべきなのが子供たちの世話です。

子供と一緒に遊びをしたり、絵画や音楽といった活動を通してふれあいをしていきます。

初めて保育の現場に立った時には、その子供の生命のエネルギーに圧倒されそうになってしまいますが、慣れてくるとその明るさや強さがとても心を温かくしてくれるもののように感じられてきます。

可愛らしい反面で残酷なところがあるのも子供で、はっきりとものを言う態度や友達へまっすぐ接していく態度を見ていると、大人としての発想が凝り固まったものであるということを実感します。

子供たちは次々に成長をしていき、長くても数年で卒園をしていきます。
そんなふうに常に新しく幼い子供たちと接していくということが、仕事をしていく上での大きな楽しみになってきます。

つらいことがあっても子供たちには笑顔を見せないといけないと思えば、自然と気持ちを上向きにするクセもついてくるでしょう。

そしてそんなことが自分にとっても仕事のエネルギーになってきます。

人の成長を身近で見れる

保育士として勤務をしている人の多くが仕事のやりがいとして挙げるのが「子供の成長を感じられた時」と言います。

仕事とわかっていつつも、自分が担当していた子供が成長したと感じた瞬間には、まるで我がことのように嬉しくなってしまうということも珍しくありません。

この感覚は実際に勤務をしたことがある人以外にはなかなか説明しづらいのですが、子供というのは日々ものすごいスピードで成長をしていくので、本当に毎日が新しい発見になるのです。

自分の子供とは異なり、他人の子ということをわかって預かっているからこそ、客観的に成長を判断できるということもあるのかもしれません。

親の目から子供の成長を見る時には、自分の子供がよりよい生活をしてほしいという考えが優先されます。

しかし保育士としての仕事では、特定の子供だけにえこひいきをすることは厳禁ですので、担当しているクラスの人がより一体感を持って成長していくように導いていきます。

人の成長を感じられる瞬間というのは、他の子供との関係の中でより強く感じられるものです。

子供の中にはしばしば親の前で見せる顔とは全く違った態度をとる子もいますので、そうした子供の微妙な心理を考えながら仕事をしていくこともまた大きな魅力と言えます。