保育士の職場

保育士の仕事は児童福祉法によって定められています。
保育士が保育の対象としているのは満18歳までの子供で、各種養育施設に勤務することでそうした子供たちと接触していきます。

保育士の職場として最も多いのは全国の公立・私立の保育所ですが、そのほかにも乳児院や障害者施設など複数の施設が対象です。

割合としては全国に約40万人が勤務しているとされている保育士のうち、約37万人が保育所に勤務をしており、少数ですが次いで児童養護施設、児童発達支援センター(福祉型)や乳児院に数千人程度が勤務しています。

数としては決して多くありませんがほかに児童家庭支援センターや児童館に勤務をする場合もあり、子供が集まる場所での仕事はかなり多岐に渡ります。

最近ではイベントや商業施設など、一時的に子供を預かる必要のある場所で、臨時で保育士資格を持つ人を雇うという例も見られるようになりました。

企業内託児所や公的施設(市役所、病院など)で親が用事を済ませるために子供を見ていてもらう必要がある時に、保育士が勤務をして担当をするという仕事もあります。

良い職場を見つけるコツ

保育士として最も多い保育所での勤務ですが、実態はかなり厳しいものです。
給与待遇は若い保育士さんにとっては生活できるかどうかのギリギリのレベルで、昇給にも期待をすることができません。

しかし新人のうちはなかなか高収入は難しいものの、実務経験を積むことでよりよい職場を求めていくことが可能になります。

具体的には企業内託児所などでは勤務をする保育士は1~2人となってしまうことから、全く未経験の人は採用されることはまずありません。

保育士としての仕事を覚えるのはだいたい3年目くらいからで、5年以上の勤務実績があるとベテランとして評価を得ることができます。

企業内託児所などの求人数がそもそも少ない職場では、求人票はハローワークなど表立った場所には出てこないということがよくあります。

というのも、少数しか採用しない求人を多くの人の目に触れるところに出してしまうと、応募者数が一気に増加してしまうので企業担当者の業務が圧迫されてしまうからです。

そこでそうした限定的な求人に関しては、人材登録サービスや就職紹介サイトなどで非公開求人として取扱をされていたりします。

非公開求人の場合、まず先に人材会社の方でその人のスキルを見て人材を選別するため、企業にとっても余計な作業が省けるメリットがあります。

そこまでおいしい求人はそれほど多くはありませんが、転職を考えているならあらかじめ自分のスキルを活かして登録をしておくことにより、現在よりも条件のよい就職先を紹介してもらえるチャンスが広がるでしょう。