派遣社員としての働き方

保育士としての勤務方法として、正社員ではなく派遣社員となるやり方もあります。

派遣社員として勤務をする場合、正社員と異なり給与は時給制です。
月給制と異なり働いた時間だけ給与を得られるので、残業をしたらその分がそのまま給与になるというところにメリットがあります。
但し、正社員と異なりボーナスや福利厚生が受けられなくなってしまいますので、勤務をする場合はそうした条件をきちんと把握してから求人を探すようにしましょう。

以前までは派遣社員と正社員で雇用体系が全く異なり、差別的な待遇になってしまうこともありましたが、ここ最近ではかなり待遇も改善されています。

保育業界においては特に残業時間の長さが勤務待遇を圧迫していることも多いですが、派遣で勤務をすることでそうした長時間の残業から開放されるというところが大きなメリットになるでしょう。
仮に残業がある職場でもそこで使った時間がそのまま給与になるので、より多くの給与が得たい人にとってはありがたいと言えます。

仕事内容の違いですが、派遣社員の保育士は基本的には正社員の保育士の補助作業が中心です。
クラス担任となる正社員の副担任として子供のフォローをしていったり、安全を確保するための活動をしていきます。

勤務時間が短い分業務の責任は軽くなるので、保育の現場にもっと積極的に関与したいと考える人にとってはちょっと物足りない部分があるかもしれません。

待遇、平均給与

派遣社員や契約社員として勤務する保育士の平均給与額は勤務方法によって異なりますが、フルタイムで勤務をしている場合平均月収は18~20万円です。
そこに資格手当や交通費がプラスされていくので、実質給与がどのくらいになるかは勤務する保育園によって差が出る場合があります。

契約社員を募集している保育園は、勤務をするスタッフが足りずに急募をしているという場合や、産休や育休を取っている正社員の穴埋めとして募集しているということが多いようです。
そのため長期的に勤務をするというよりも、空き時間を利用して仕事をしたいという人向けの仕事と考えた方がよいでしょう。

もちろん、契約社員や派遣社員として勤務をして、ゆくゆくは正社員になるという人も多くいます。
正社員になることを前提に契約をするという場所もあるので、若い保育士さんなどはまずは保育経験を得るために派遣社員として勤務をし、それからキャリアップをしていくというのも一つの働き方です。